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読書感想文

目標:月2冊という意識の低いブログ

33.夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦

方々からオススメされていた、
こちらの本をやっとこさ読みました。

前回のシリアスで緊張感ある本から一転
はんなりふわふわした本。
八百万の神とのふれあい。
むずがゆ恋愛絵巻でした。

読み終わって、
京都のおばんざいを味わったような、
目にも鼻にも舌にも残るものがあり、
素敵な表現力や…!と思いました。

小難しい喋り方をする主人公、
彼の言葉遣いや挙動を読みながら、
「こやつは『逆村上春樹』かよ?」
と思いました。

やたらめったら難しいことを言うけど、
かっこつけてない、
少し情けない主人公。

こういう人物だから、
母性をくすぐりながら、
男性の自信をも引き出すのでしょうか。

ドラえもんのび太もそうですな。

男子も女子も「この本好きだ!」と、
私に勧めてくれる人がいました。

一方で黒髪の彼女の可愛さよ…
「後書き」ならぬ「後描き」が羽海野チカで、
黒髪の彼女の絵を描いていたけれど、
中村佑介の方がイメージ近かったです。

ナレーションが交互に変わり、
その交代のタイミングの幅が、
2人の距離を表していて、 よくできてるなあ〜と思いました。

私は樋口さんと李白さんが好きでしたが、
最後の描写で先輩が好きになりました。
恋する人は魅力的。

ゆらゆらと癒される一冊でした。
この人の他の本がどうなるのか気になる。
森見登美彦作品をもう一つ頂いたので、
近々読んでみようと思います。


(ネタバレ注意)

今気づいたのですが、
これ、オズの魔法使いですね!

退屈でコミュニティを抜け出す
→竜巻に出会う(竜巻の話を聞くだったけど)
→仲間と共に冒険をする

最後にまた竜巻を出すあたり、
意図的なものを感じます。

李白さんがオズの魔法使いかな?

オズを好意的に捉えてる人か、
アトランティスOver The Rainbowと同じ試みをしてる人なのか、
自ら切り拓いていく姿勢がよいですね。

そう考えると、
最後先輩の元に収まっていくラストは、
俗世へ帰ったことを表しているのかな。

李白さんの快気祝いに行く前の話だから、
そこは違うのかもしれないけど、
快気祝いのシーンを書いてないのは、
意図してのことなんじゃないかな…?

以上、追記でした。