読書感想文

目標:月2冊という意識の低いブログ

7.夜の国のクーパー / 伊坂 幸太郎

夜の国のクーパー (創元推理文庫)
 

この本を読む前に、
知人から量子物理学の話を聞きました。

 量子力学(りょうしりきがく、英: Quantum mechanics)は、

一般相対性理論と同じく現代物理学の根幹を成す理論として知られ、

主として分子や原子あるいはそれを構成する電子など、

微視的な物理現象を記述する。

参照:wikipedia

ということで、
ミクロの世界のことなのですけど、
面白いんです、これが。

まず「2重スリットの実験」というのがありまして。

壁に向かって、
ピッチングマシン的な機械を使って、
粒を投げ続けます。

壁の、粒が当たったところには跡が付きます。

この前提のもと、二つの条件で比較をする実験です。

壁とピッチングマシンの間に、
縦線スリットがある板を入れます。
普通、そしたら壁に粒の跡で縦線が出来ますよね。

これが一つのパターン。

板のスリットを増やします。

そうすると、
粒はスリットから波のように出て行くようになります。

これがもう一つ。

これと同じことを分子でやって、
その様子を観察します。

そしたらですね、観察という行為が起きた途端…
結果が逆になっちゃうのです!
なぜ!

なんとこの不思議な現象は、
ミクロでもマクロでも、
同様に起こるのだよ、
なんでだろうね…?!

というのを考える学問が、量子力学なのだそうです。

多分ざっくりそういうこと。

何言ってるか分かんないかもです。

これを見たらめっちゃ分かります。


2重スリットの実験

ということでですね、
そういう話をいっぱい聞いた後に、
この本を読んだわけです。

そしたらですね、
内容が全部それを表している!
びっくり!

伊坂さんは理系男子なのだろうか?
作家さんだし文系?

登場人物は、ネズミとネコと人間。
「どこが量子物理学なの…?」
と思いながら読んでみたら面白いかも。

あとね、
赤の女王仮説」についても調べて読むとそれも関係あるかも。
なんで生物は争うのか?
っていうことに関して、
鏡の国のアリス』で赤の女王が言った
「その場に留まり続けたければ、
全力で走り続けなければいけない。」
というセリフを例に立てた仮説です。